E茶髪・ピアスの生徒がいる
文化祭に行ったところ、髪の毛が茶色で、耳にピアスをした生徒がいた。こんな生徒がいる学校は、どうかと思うのですが…
価値観の問題です。
95%の父母は、自分の子どもを茶髪にしてピアスをつけさせようとは思わないでしよう。
では40人のクラスの友達の中に茶髪・ピアスの生徒が2〜3人いても仕方ないと思いますか? 2〜3人でも絶対許せないと考える保護者は、自分の子どもを茶髪とピアスが絶対禁止の学校に入れるしかありません。
もし東京周辺にお住まいの方でしたら、学校の選択範囲が広く、通学時間や成績で事実上制限されるとはいっても、20校以上の中から選べる場合が多いのです。選択範囲が狭い地方在住者でなくてラッキーと思って、気に入った学校を選べぱ良いだけのことです。
茶髪・ピアスの生徒が完全にゼロ、という高校にするには、問答無用で直させるか、直すまで学校に来させないか、の2つしかありません
。しかし現実的には切り捨てずに、何週間か授業を受けさせながら、話を聞いて説得する高校が多いのです。茶髪になったら「茶髪のまま校舎に入るな。直したくないなら学校を辞めろ」という学校は冷たい学校ではないですか。数人だけなら、茶髪の生徒がいても、「先生方が頑張って、暖かく指導している途中だな」、
と受け取りましょう。
続いて、少し変わった視点を提示します。
偏差値の高い進学校でも、ピアスや金髪の生徒はいます。しかし、先生は無理矢理やめさせないのです。他の生徒は安易に真似しないし、ピアスをしたところで成績は落ちないからです。(進学校では服装が乱れただけでは直接注意せず、成績が落ちたら「くだらないことに時間を使ってるから成績落ちたんだ。直しなさい。」と言われることがあります。) こういう生徒は、いわゆる不良ではないので、普通の格好をした生徒と一緒に生活できます。(むしろ茶髪の生徒の方が成績が良いという現象も、一部で見られます。)
逆に気をつけたいのは、仲良しグループ全員が、同じ傾向のファッションをしている女子校は注意が必要という点です。たとえば、5人で作る仲良しグループなら、5人全員ルーズソックスで、上履きにマジックで同じ歌手の名前の落書きしていて、同じ色のセーター着用して、ハローキティーのキーホルダー、爪は全員同じ紫色だったとします。他のグループも傾向は違うにしろ、グループ全員一緒で当然という学校だったら、受験生の性格によっては要注意だと思います。
自分で物事を考えるタイプの受験生なら、避けた方が無難です。他のグループの人と一緒にお弁当食べただけで裏切り者扱いされる閉鎖的な関係になっている可能性大です。いつも友達と一緒で安心する生徒には良い反面、人に合わせるのが苦手な生徒にとっては、グループは自分の自由を奪うものになってしまいます。
共学なら、男子の前で露骨に仲間はずれにすることは少ないですし、昼休みに一人でぽつんと座っている男子はざらにいるので気分的に楽です。かなり観察力が必要で上級者向けの視点ですが…。