B喫茶店・お化け屋敷ばかり
文化祭に行ったら、模擬店とお化け屋敷ばかりで、文化的な発表は、文化部が申し訳程度にしているだけ。ひどくないですか。
お化け屋敷で何が悪いの?
文化的と言える展示や演劇を、生徒が自主的に選ぶ確率は、平均的な公立高校で20%、学区トップの公立校で40%、私立男子校で0%と思って下さい。無理矢理に文化的な出し物を教師がさせるのは現在には不可能に近いですし、可能だったとしても、形だけ文化的でも手抜きでひどい内容になります。百科事典の文章を模造紙にそのまま殴り書きしたやる気のない展示を見て、文化的だと満足する人なんか、いるわけないですよね。
もっと言えば、先生と生徒の対立の構図が15年前とは明らかに違っています。15年前は.「生徒はお化け屋敷をしたいのに、先生は展示をさせたくて対立」していました。
ところが今は「お化け屋敷でもいいから参加しようぜ」、と先生が訴えても、生徒は「面倒だから不参加がいい」という高校が増えています。実際に模擬店でもお化け屋敷でも、文化祭に参加するには、仲間と一緒に計画を立てて、責任を持って役割分担をする必要があるので、そういう能力と意欲のない生徒・集団にとっては、お化け屋敷でも参加はシンドイのです。
余計なことを言うと、「焼きそば買ってよ」と知らない人に声をかける体験、「お化け屋敷に並んでいる人は通行の邪魔にならないように壁によって並んでください」などと全体を動かす経験は、結構貴重と思います。
ですからお化げ屋敷や模擬店でも、しっかり準備して凝ったものなら、積極的に評価したいものです。
なお、私立ではクラブが強い学校が多く、クラス参加なしの高校が大半です。有志(というよりは仲良しグループ)参加でヤキソバを売る模擬店をしても、「学校が好き」「仲間とうまくやっている」証拠であるので、問題はないでしょう。