J来客への待遇が悪い
入場券がなかったので、文化祭に入るために住所・氏名を書くだけでなく、娘の小学校名まで書かせられた。 スリッパも置いておらず、入学案内も有料。受験させるのを再考しようかと思っているのだか。
冷静に見極めること
先生や事務員が、来客に暖かい応対をしない理由は、2つ考えられます。
一つは、「愛想よく応対するのが面倒」、「相手の立場に立って仕事を進める習慣がない」といった問題ある体質を持っているからです。市役所や税務署の窓ロの方が圧倒的に親切という学校もあります。たとえ入場を断る場合でも、受験生や保護者相手なら、じっくり説明して了承してもらうべきです。乱暴な言葉で断られては、入学後も子どもが同様の扱いをされかねません。大きな減点と考えるべきです。
もう一つは、現在通っている生徒を優先する上で必要だからです。入場規制は、不審者を排除して在校生を守るためですから、小学校名を書かせるくらいで問題視すべきではありません。入場券には「スリッパ持参」と書いてある学校の文化祭に入場券なして強引に入れてもらったのに、「スリッパがない」と文句言うのは的外れです。
生徒集めに苦労している学校(特に女子中学)が多く、「過去の問題集無料配布」「体験授業出席者に景品贈呈」などの受験生に丁寧すぎる対応をしている学校もあります。そんな中で、営業活動より現在預かっている生徒を優先した対応は、一つの見識であり、考え方によっては立派とも言えます。
そもそも受験生のために文化祭があるのではありません。
受験生の見学は、生徒集めは役立つものの、度が過ぎるとマイナスの面が結構あるのです。受験生が多すぎると、卒業生、他校生が来にくくなるのです。
某有名私立女子中学では、83年ごろフィーリングカップルに参加する男子は麻布・開成・武蔵・筑駒ばかりで、海城や城北の男子は「何で俺達は出られないんだ」とぼやいていたものです。中学入試が加熱して受験生が殺到してからは、他校の男子生徒は大幅に減り、「誰でも良いから男子の人、出ませんか」と呼びかけることになってしまったのです。フィーリングカップルなら、まだ笑っていられますが、出し物を決めるにあたって主たる客層である小学生の受験生を意識せざるをえなくなります。中学生・高校生が取り組むのにふさわしいものになるか疑問ではないですか。
特に受験生とその保護者が多いのは桜蔭、女子学院、共立女子などです。厳密な数字はありませんが、楽に半分を越えると思います。
とりわけ有名女子中では、小6よりも小4くらいの小さな子を連れてくる親が目立ちます
。これは当然で、小4だと現在の成績は低くても「できれば将来は桜蔭か女子学院に」と思って親が連れてくるのですが、小6では現実の偏差値に合った中学しか行かないからです。また小6の秋の文化祭は模擬試験と重なることが多く、志望校でも文化祭に行けるとは限らないからでしょう。