文化祭の回り方 〜こんな見学のしかたもあります〜


演劇などの公演時間をまずチェック
 入場したら、まずパンフレットか掲示板を見て、演劇、招待試合、バンド演奏などの時間帯が限られる団体をチェックします。一通り回ってから演劇を見たいと思ったらちょうど終わったところだった、では悲しいからです。これらの公演で見たいものがあれば、「あと25分は他の展示を見て、その後体育館に行こう」といった予定が立ちます。

パンフレットなしで、ひと通り回る
 文化祭のパンフレットは、見にくいものが多くて困ります。「2年B組アラビアンナイトをやります。ぜひ来てね」と書かれていても、展示なのか飲食店なのか、はたまたお化け屋敷なのか全くわからないパンフレットが多いのです。
 ですから、はじめからパンフレットの団体紹介を見ながら回るのでなく、まず1階、次に2階というふうにパンフレットなしで校舎全部を見ていくのをお勧めします。一通り回ってからパンフレットを見て、興味ある団体を見落としていないか確認すると良いでしょう。

見るだけでなく話す・買う・食べる
 受験を考えている生徒や保護者は、見るだけでなく、生徒と積極的に接すると良いでしょう。
 中学受験の小学生なら、文化部の「体験コーナー」で何かをしても良いのですが、模擬店や飲食店では、必ず何か買って食べてください。少しくらいまずくても、「おでん熱いよ、気をつけてね」などと在校生が声をかけてくれただけで、その学校に入りたいという意識が強くなるものです。
 装飾がきれいで内容も感心するような文化祭は、ほんの一握りです。受験生にとっては、装飾がきれいでなくても、展示がお粗末でも、大きなマイナスにはならないでしょう。生徒が生き生きとしたしている姿が大切です。そのためには、自分で買って食べるのが手っ取り早いのです。

知り合いに会った時
 細かいことですが、成績がかなり離れた同じ塾の友達と会ったときの対応です。人の目を気にする性格の生徒・保護者でしたら、自分から積極的に声をかける必要は無いでしょう。軽く挨拶してすぐ分かれるか、目をそらして通り過ぎるのが無難でしょう。
 たとえば偏差値50の学校で、偏差値60と40の生徒が出合った時、両方やりにくい面があるのです。偏差値60の生徒は「50の学校を受けるのは少し恥ずかしい」、偏差値40の生徒は「高望みをしていると思われてバカにされないか」という気持ちが、どこかにあります。
 だから軽く挨拶して別れて、偏差値60の生徒の親なら、我が子に「中学入試は受けてみなければわからない。偏差値10下げても落ちるときがあるし、偏差値10足りなくても受かった例はある」と言ってあげれば良いでしょう。