都県別の文化祭の現状
〜埼玉は◎、千葉・神奈川は×〜
埼玉県
埼玉県は全国的に見ても、長野県と並んで文化祭のレベルが最も高い地域といえます。
川越、熊谷女子、浦和一女、松山、川越女子、春日部、松山女子などの伝統ある埼玉県立のトップ校は、男子校と女子高に分かれています。そして来場者1万人を越えて当たり前の人気ある時代が、長く続きました。(最近若干落ち込んでいますが)
県立トップ校は、ぜひ入学したいという意欲が高まるので、必ず見るべきです。実行委員会の組織が強く、実行委員は学校に泊り込むのは当たり前という高校もあります。
このレベルの高い文化祭を、他の高校の生徒が見て参考にして、埼玉県全体の文化祭のレベルが上がりました。ですから、埼玉県は伝統のない高校、偏差値の低い高校でも、文化祭が低調でひどい高校は、ごく一部しかありません。
千葉県
正直に言って文化祭のレベルが高い高校は、一部しかありません。見学して受験勉強に張り合いが出るような学校は、少ししかないのです。
クラス単位での演劇中心なのが、国府台、東葛飾(U部)、薬円台の3校。比較的まじめな中3なら、ぜひ見学したいところです。
県立船橋、木更津は、共に6月の実施で準備期間が短いハンディの割には、健闘しています。私立では専修大松戸の展示は一定水準を保っています。
本来なら集客力があるはずの県立千葉、市川学園の文化祭は、意外と低調。(普通の高校と比べると当然盛り上がってはいますが。) 新しく出来た高校も、特別盛り上がっているところは、ほとんどありません。
東京都
都立のトップ校には、相当準備に力を入れている高校が目立ちます。日比谷はほぼ全クラスしっかりした演劇、戸山は昔から演劇・映画中心、青山は演劇・ミュージカルの公演がめだち、国立はものすごく凝った装飾の飲食店類が見ものです。都立ではありませんが、学芸大付属と筑波大駒場も受験生が見て好感を持てる文化祭です。
一方、都立で低調な高校は、極端なひどさです。5日間だけの準備でも、もっと盛り上がると思われるような高校も珍しくありません。
体育祭に力を入れている高校が東京には多く、その場合の文化祭は、手抜き状態になります。都立では小山台と墨田川が、伝統的に体育祭が行事の中心で文化祭は息抜きで極端に低調、という高校の代表です。私立では開成が体育祭中心ですが、文化祭もさほどひどくはありません。
神奈川県
神奈川県は、あまり明確なパターンはありません。
県立の湘南、横浜翠嵐のような学区の上位校は、活気はありますが、必ずしも装飾がしっかりしていてきれいな高校ばかりではありません。必見なのが希望が丘で、外でダンスをするのが伝統となっており、中学生がみると「すごい」と思うでしょう。
神奈川の私立では、神奈川学園と日本女子大付属高校は受験生なら見ることをお勧めします。


