文化祭に入場する
〜受験生ならたいていOK〜
東京周辺では、一般公開をする文化祭が多いのですが、一部の学校では入場制限が行われています。入場制限とは、学校が生徒にあらかじめ渡した「入場券」を持ってきた人だけに入場が許されるという形が普通です。主な目的は、トラブルを起こしそうな人を入場させないためです。厳密な学校では、来場者の名前をあらかじめ届けさせるとか、来場者は女性だけ(父親だけ例外)とか、様々なパターンがあります。
入場券が必要か、一般公開しているかについては、次の傾向があります。
「男子校は、ほぼ不要。共学の一部は不要。
女子高はたいてい何らかの規制有」
男子校で入場券が必要な高校は、東京周辺ではまずありません。管理人が知っている限りでは2校だけです。(ちなみに関西は別で、大阪府で最も東大合格者の多い有名男子校の文化祭に入るには、招待券が必要でした。)
偏差値50以上の公立高校は、券は不要
神奈川・千葉・埼玉の県立高校は、券が不要の高校が大半です。偏差値50以上の高校で入場規制をしている高校は、ほとんどないでしょう。偏差値50以下の高校でも、半分以上は一般公開していますし、中3の受験生ならほとんど入場可能です。
某県立高校では、かなり体力がありそうな5〜6人の先生が、校門の前に立っていて、校門の外にいる暴走族風のグループを「威嚇?」していましたが、一般の来客は自由に入場できてていました。
都立は原則不要だが、青梅線沿線は必要
都立高校は、ほとんどの高校は公開しています。
ただし、JR青梅線沿線の都立高校は例外です。10年以上も昔のことですが、文化祭中に来場した知り合いに生徒が連れ出され、結局殺されてしまったという不幸な事件が起きたこともあり、青梅線沿線の都立高校は入場規制が厳しくなっています。
とはいえ、受験生とその保護者でしたら、入場制限をあまり気にすることはありません。受験生を連れた保護者を断る学校はごくわずかであると思ってよいでしょう。
受験を考えている私立中学・高校が入場制限をしているなら、1週間以上前に見学したいと学校に電話してください。そうすると「受験生と保護者でしたら入場できます」とか「では入場券を送ります」という返事が返ってくるでしょう。(たまにはっきりした返事が帰ってこない学校もありますが、学校側からは、電話の相手がどんな人物か読めないからでしょう。)
公立の高校の中には、中3の受験生に対しても文化祭の見学を渋る高校があります。これは、高校の恥ずかしい部分を見せたくないためと思われます。生徒が見に行っても印象を悪くして帰ってくるので、無理していくべきではありません。
なお、東北地方、長野は実施が7月、または8月下旬から9月上旬で、ほぼ一般公開しています。静岡は6月上旬に文化祭が多く、ほぼ一般公開しています。しかし、富山・石川・福井・岐阜・三重・滋賀周辺は、非公開と平日開催が多く、なかなか見学できない学校が目立ちます。そして京都・大阪・兵庫は、チケット制の学校と一般公開している学校が混在しています(有名進学校は一般公開する傾向にあります)。


