女子校文化祭に行く男子生徒向けページ(2)
文化祭は、こう見る
(1)入場する
 女子校の文化祭の入場券を持っている場合でも、服装や髪型などによっては入場する時に呼び止められるので、ちょっとした緊張の瞬間である。
 入場券ナシで入れるという学校でも、何かトラブルが発生すれば、運用の仕方が変わるかもしれない。「券がなくても特に怪しい人以外は入場してもらう」だったのが「券がないと原則入場不可」に変わるかもしれない。その女子校に通う生徒でも、詳しい運用は知らないことが多い。
 誉められる方法ではないが、入場券が無いけど、どうしても入りたい場合は、文化祭当日一応足を運んで受付にお願いしてみるのも1つの方法。(電話で問い合わせても、どんな相手かわからないのでOKと答えにくい事情があります)  面接試験を受けているようなもので、相当緊張する。断られる可能性も高いが、断られたら当然のことながらあきらめて帰るべき。なかには校門前に座り込んで迷惑をかける輩がいるが、これは最低。(校門前に座り込むと迷惑行為と受け取られ、場合によっては威力業務妨害の疑いで警官がやってくることがある)

(2)イベントの時間をチェック

 パンフレットを受け取ったら、演劇・演奏・招待試合などの時間限定のイベントが何時に行われるかをチェックするとよい。クラブの展示は基本的には常に行っているので、興味あるイベントの時間をチェックして、それ以外の時間に展示を見る。
 女子校では、展示より演劇や公演が盛り上がるので、時間が分からない時は、なるべく午前中(10時か11時ころ)に行っておきたい。

(3)校内では2人か3人に
 校門までは大勢でも仕方ないかもしれないが、校内に入ったら2人または3人で行動すべき。理由は
(1)服装や髪形が異様だったり、態度が悪かったりする男は、2人組ということは少なく、5人組以上の場合がめちゃくちゃ多いからである。人数が多いというだけで、警戒されやすい。
(2)威圧感を感じるからである。女子校では禁止されている茶髪でピアスの男子2人組が校内を歩いていても、さほど怖くは無い。しかし、同じ格好の6人組がぞろぞろと校内を歩くと、威圧感を感じて怖く感じてしまう。
(3)人数が多いと、緊張感がなくなり、羽目を外しやすいからである。仲間の男子の背中を突然押して前を歩いている女子生徒に追突させるような行為は、5人で歩いている時はできても、2人で歩いている時はできないはずだ。
 ちなみに1人で展示会場を見て回るのも不自然なことがあり、警戒される場合がある。

(4)パンフレットなしで見て回る
 いざ、校舎内を見学、という場合、初めからパンフレットを見てじっくり見るのも良いけど、正直言って面倒。パンフレットを見ても、慣れない女子校の校舎では、現在どこにいるのか分かりにくく、パンフレットで確認しながら見て回るのは、逆にシンドイ。(都内の女子校は少しずつ増築する学校が多く、位置がわかりにくい)
 そこで、とにかく校舎をはしから順番に見学していくのが良いと思う。一通り見た後で、何か興味ある団体をうっかり飛ばしていないかチェックすれば良い。

(5)会話をする
 「女子校文化祭は初めて」という人は、「会話」に戸惑うかもしれない。女子校はあいさつの徹底を方針に掲げる学校が多いし、来場者に良い印象を持ってもらうために、男子校に比べてかなり話しかけてくる。
 受付では「こんにちは」・・・・(あいさつを返せれば立派だが、軽く会釈をしてニコッと笑うだけでも十分)
       「上履きお持ちですか」・・・(ハイ持ってきていますなどとハッキリ説明する)
 展示教室の前に行けば「英語部見に来て下さい」・・・(見ない場合でも、無視して通り過ぎるのではなく、
       相手の勧誘が聞こえている表情をして通り過ぎる)
       中に入れば「ご説明しまょうか」・・・(仲間の方を見て「どうする?」と笑うだけでなく、「じゃあお願
       いします」と頼みましょう)
 なかには来場している男子グループと廊下ですれ違うたびに、「こんにちは」とか「うちの文化祭どう?」などと声をかける先生もいる。(おまえら悪さするなよ、という牽制の意図もあるかもしれないけど)
 話をする機会が多いので、「見に行く」というより「話をしに行く」「参加する」という面がある。話をするのが嫌いな人は、あまり女子校文化祭に行かないほうが良い。
 女子校文化祭に来る男子の中で悪人は一部だけで、多くは話をすればいい人だと思う。しかし話をしないと、何を考えているかわからない不気味な人と感じられてしまう。怪しくないと示すためにも、話しかけられたら照れずに笑顔で話を返すべきだろう。

(6)学校内で食べる
 女子校の文化祭では、飲食店・喫茶店は人気がある。調理設備が充実しておりで、家庭科の授業で鍛えているためである。また室内の装飾にも凝っているので、たいてい人気があり行列ができる。
 文化祭はその学校の生徒との交流が大事ですので、帰りに駅前のファーストフードに寄ろうと思わずに、女子校内で味わいましょう。見たのはすぐ忘れても、食べたものは案外忘れないものです。注文をとる人など生徒と話をする機会にもなるので、面白いと思う。

(7)次にどうするか考える場所
 文化祭を一通り見て、さて次にどうするかを考える場所について。
 一通り見学した後で、学校内の喫茶店に座って考えるのが適している。階段や廊下で「帰りにどこか寄る?」などと立ったまま話し合うと、通行の邪魔になり気分的にもめげる。間違っても、階段や廊下に座り込まないように。

(8)こんなことは避ける
 女子校文化祭では、すべきでない行為がある。
(1)写真撮影。撮影が禁止されていない学校でも、無断で生徒の姿を撮ると、悪用されるのではないかと疑われてしまう。カメラつき携帯も、安易に生徒に向けないようにすべき。
(2)携帯電話
は、目立たないように。大半の女子校では、生徒が携帯電話を学校に持ち込むのは禁止している。そんな中で、常に手に持っていて、派手な着メロを鳴らし、大声で「おお、俺だ! 今女子校の文化祭に来てんだよ」などと叫ぶと、周囲から超ひんしゅくを浴びる。最低限マナーモードにすべき。
(3)廊下や階段に座り込まない。特に5人以上の男子が座り込むと、「ここは俺達のなわばりだ」と主張しているように受け取られ、トラブルのもとになる。もちろん通行の妨害にもなる。
(4)極端な例だと、女子生徒の上履きを盗んで臭いをかぐような変質者に疑われないように、「置かれている生徒個人の持ち物には触らない」「大きすぎるカバンは持って行かない」
(5)係員の指示には従う。立ち入り禁止などの張り紙は守る。