女子校文化祭を見に行く
 男子高校生向けのページ
 必要以上にビビルことはないが、ほとんどの女子校の文化祭では、在校生を守るために、チケット制などの入場規制をしている。ルール・マナーを守った上で、楽しく見学したい。
女子校文化祭の楽しみ方
(1)演劇やダンスなどの公演が目玉となっている学校が多い。そのため、午後2時過ぎに行ってもほぼ終了して見られなくなりやすい。事前にチェックするか、午前11ごろに行くかして、目玉となる公演を逃さないようにしたい。 残念ながら後夜祭は関係者だけで開かれる学校がほとんどだ。
(2)とにかく色々な人と話をしよう。せっかく普段入れない女子校に入れる年に1回の「祭」なのだから、多くの人と話をしよう。ジュースは学校の中に自動販売機があっても、利用しない。生徒の模擬店でもPTAの売店でもいいから、話をしながら買おう。「これ」と言って缶コーヒーを取って120円を差し出すのではなく、「この缶コーヒー、冷えてますか」「うちの高校の文化祭では120円だけど、ここは100円で良心的じゃない?」などと自分から言うところから会話は弾みます。
(3)2人か3人で見学する。5人以上で行ったら、2組に分かれて見て回った方がいい。2人の男子が廊下に座り込んでも大きな問題はないが、6人座り込むと通行の邪魔になるだけでなく、その一帯を一時占拠してなわばりにするような威圧感を周りの人に与えてしまう。見学する時も、力のあるボスの後に子分がついて回るような形になると印象が実に悪い。
(4)地味な展示をじっくり見る。模擬店や公演などの「動」の部分のほか、地味な「静」の部分も見ておくと女子校の様子がわかるだろう。文化祭だから、展示も見るべし。

◆見学以上のことは期待はしないほうが良い◆

 実は「男子校文化祭に女子が行って仲良くなる」ことは結構あるが、「女子校文化祭に男子が行って付き合い始めた」という話は、ほとんど聞かない。理由はいくつかある。
(1)入場制限をしている女子校が多く、入場すらしにくい。
(2)先生が監視している。文化祭前に注意を受けているので、誘っても簡単には応じられない。(実際女子校には明らかに「不純」な動機で来る者もいるので、生徒も警戒せざるをえない)
(3)女子校の生徒は暇じゃない。私立男子校の文化祭では、全く参加団体に所属していないで暇な生徒が多いが、女子校は1人で3団体に所属している人が珍しくない。参加団体の一員として仕事をしている時間が非常に長いので、声をかけられる時間自体が少ないのである。(コンビニでバイトしている女子店員に、勤務中に「ねえ、女子校に通ってるんでしょ?」などと声かけても迷惑がられるのと同じである)
(4)女子校は参加団体数が多く校舎が狭い。だから人目に付かない場所が男子校に比べて圧倒的に少ない。友達や先生の目を気にせずメールアドレスを携帯電話に入れられる場所は、ほとんどない。

 だから、運良く入場できても、「いつも女子だけの学校に足を踏み入れたい」という願いがかなうだけになりそうだ。とはいえ素朴に女子校の中に立ち入ってみたいという人には、校舎も装飾もきれいで女子生徒もテンション高く勧誘してくる特有の雰囲気は、満足できる可能性が高い。
 昔同じ中学校(小学校)にいたとかで、もともとの知り合いならともかく、5分間話をしただけで後日連絡とりあおうというのはやはり警戒されてしまう。「何としても彼女をゲットしたい」というのであれば、他の方法に比べて女子校文化祭は、かなり効率が悪いのは事実だ。
 まあ普段は入れない場所に入れて、係員の女子と会話できるのだから、それだけでも十分楽しいのではないか。年に1回の貴重な機会なのだから、「さわやか系」の男子は、どんどん文化祭に行って盛り上げたい。
 
◆受験生や保護者が多いが・・・◆
 有名私立女子校では、88年ごろから中学入試が一般化し、受験生が大勢文化祭にも押し寄せるようになった。それに伴い他校の男子生徒が減り始め、受験生が半数以上を占めるようになってきた。小6は公開テストがあり志望校も固まるので、小4小5とその母親が多くなり、文化祭の雰囲気もずいぶん変わってきた。

 男の来場者は減り気味なのだが、ここ4年くらい、場違いの男を見る回数が、少し増えている。
「だぶだぶのズボンをはいている」「派手なピアス、口やヘソにピアスをしている」「2人3人でなく5人以上の大人数で来て、廊下を広がって歩く。(反対から人が来ても避けない)」「廊下や入り口に長時間座り込む」・・・
 実行委員や先生の指示に従わなくて収拾つかなくなった例があり、結果的に後夜祭が非公開・制限公開になった女子校が、知っているだけで2校もでてしまった。
 10年ほど前、大阪の女子校では、来場した男同士が「肩がぶつかった」と言ってケンカになり死者が出てしまったという事件があった。学校側としては非常に迷惑な話だ。文化祭とは関係ないが大阪の池田小殺傷事件で学校の警備体制が問題になったこともあり、全体的に規制は厳しくなっている。

◆女子校文化祭に行くなら、次の点に注意したい。◆
(1)入場券が必要な学校では、チケットが手に入らなければ、あきらめるべき。「友達の友達のまた友達から手に入れる」ような強引な方法では、紹介生徒を直接知らないわけなので、受付でバレて入れないこともありえる。トラブったら入場券を渡した生徒にも迷惑がかかり友達が減る可能性がある。(チケット制の文化祭に入場する人は、ほぼ全員生徒の知り合いなどの関係者なので、女の子に声をかける雰囲気もないし、女子生徒も初めから期待していない)
(2)実行委員や先生の指示には当然従う。高校生で指示に従わない者は多くないが、20歳前後の男に決まりを破ったり指示を無視する者が目立つ。そうするとイキナリ警備員が飛んできて、押し問答になるので、指示には従うべき。昨年度より大手警備会社が文化祭だけの派遣を積極的にPRしているようで、警備員が巡回している学校が急激に増えた。
(3)きれいで上品な服で行く。ボロボロに破れたGパンのような服は、一部の高校生の感覚では「カッコいい」かもしれないが、入り口でチェックする先生からは「不良が来た」と思われてしまう。(女子校の先生は茶髪は厳禁というような生活指導を普段しているので、服装や髪型には非常に厳しい価値観を持っている) すると入場券不要の学校でも入場を断られかねない。
(4)カメラは持っていかない。撮影禁止の学校もある上、極端な場合は盗撮を疑われかねない。(特に20歳前後の男が、1人で行って写真を撮っていると怪しく思われる可能性がある)  カメラや大きな荷物は持って行かない、または駅のコインロッカーに入れて小さいカバンで入場するか、どちらかにしよう。
(5)入場前にトイレに行く。職員用の男子トイレしか入れない学校もある。広い校舎にたった1箇所の男子トイレまで足を運ぶのは面倒もいいところ。
(6)上履きで歩く所を土足で歩かない。女子校の校舎の構造は理解しにくく、どこが土足で歩けるのかわかりにくい面があるので要注意。土足で歩くと退場を命じられても仕方ない。
(7)携帯電話は持って行っても、むやみに使わない鳴らさない。多くの女子校では携帯電話は、実際は黙認されているところもあるが一応禁止されている。そんな中で携帯電話をクビに下げて、派手な着メロを鳴らすのは、美しくないと思う。
(8)友達に依存しない。5人6人でまとまって行動する男子は、グループ内だけで会話が完結してしまう悪い傾向がある。友達の後をついていくだけでは情けない。
たとえば、展示を見ていて、係員の女子に「御説明しましょうか」と言われたら、友達の顔を見て小声で「おい、どうする」などと言い合うだけで、声をかけた女子生徒に何も答えない男が目立つ。声をかけた人に「じゃあお願いします」とか「時間ないので結構です」などと自分の意思でハッキリ答えたい。男子も4人以上で行ったら2組に分かれるほうが、文化祭を回りやすいと思うが、どうだろうか。
 特に先輩後輩など上下関係のある集団だと、先頭を歩く「ボス」は怖いし、後ろからついていく「パシリ」はみっともないのではないですか。
(9)入り口や廊下に座り込まない。5人以上の男子来場者が入口・階段・廊下などに座り込むと、他の人が通るのを大きく妨げる。周りの通行人を威圧するようにも受け取られ、とてつもなく印象悪い。学校側からはもちろん、女子生徒の大多数から「ガラの悪い危ない来場者」と見られてしまい、良いことは全くない。