男子校文化祭に行く女子生徒向けページ(3)
  こんな時、どうする?
文化祭を見ていて、「こんな時どうしたらいいのか」と悩む場面があります。代表的な例と、対応例をご紹介します。
(1)他校生にナンパされた
男子校の文化祭に行ったら、メルアドを聞かれた。ところが話を聞いてみると、そこの男子校の生徒ではなく、他の高校の生徒だった。メルアド、どうしたら良いでしょうか?
 ここ2年くらい、他校の生徒がやって来てナンパをする光景が見られます。また、大学生らしき人もナンパする姿が、頻繁に目撃されています。
 一言でいえば言えば、初心者は他校生を相手にすべきではありません慣れた上級者なら一概に言えませんので、自己責任でどうぞという感じですね。
 他校からやってくる男子でも展示を見てバンド演奏を聴いて文化祭を楽しむぶんには、全く問題ありません。しかし女の子をナンパする男子の多くは、展示の類に全く興味を示さない、節操なく声をかけまくるベテランのナンパ師風の男子です。仮に学校の中でなく、敷地の外であっても、多くの人からヒンシュクを浴びます。(敷地内にいるだけで逆ナン狙いの場合は一概になんとも言えませんが、あまり良い感じはしません) 
 初心者でしたら、ベテランナンパ師風の他校生にメルアドを教えるのは、いろいろな意味でリスクが高いと思います。少しくらいイケメンだったとしても、相手にしないことをお勧めします。
 なお一番警戒しなくてはいけないのは、社会人(および一部大学生)のナンパです。文化祭から駅への帰り道で「今日はナンパされなくて、がっかり」という女子高校生を狙っています。私は近くでどんな誘い方をしているかチェックすることが多いのですが、何割かはメルアドをゲットするのに力を入れず「今日これから遊びに行かない?」と、今日これからにこだわります。(近くにレンタカーを借りて停めていた男も!!) 
 文化祭のナンパが、それなりに健全なのは、理由があります。
@高校生は文化祭を抜け出せないので、当日はメルアド交換が限度(じっくり考える時間的余裕がある)
A高校生は堂々と酒も飲めなきゃ自動車も運転できないので、不健全になりにくい。
これが、他校生のナンパだと@が、社会人(大学生)のナンパだと@とAが、あてはまらない。物事をハッキリ主張できる慣れた人なら問題ないと思うが、初心者は他校生などは避けたほうがいいでしょう。まあ、変な奴は一部なんでしょうが、警戒はしないわけにいかないでしょう

(2)同じ高校の知り合いに会ったら
同じ女子校の同級生と、男子校文化祭の廊下でバッタリ出会った。黙って通り過ぎた方がいいの?
 まず確認したいのが、一応お互い彼氏探す目的で男子校に来ているのではないということ。来た理由は「面白そうだから」だけで十分で、だからこそ特定の彼氏とつきあっている女子も、男子校文化祭に来ても全くおかしくないのです。
 基本は、堂々と笑顔で「あれ、恵理じゃない!」「麻衣子も来てたの?」と軽くあいさつすることだと思います。そして面白い企画などのクチコミ情報があれば教えあうのも役立ちます。「××部の喫茶店は、ガラの悪い店員がナンパしてきて危ないから注意しなよ」とか「お化け屋敷は行列は長いけど、中は暗いだけで面白くない」という情報を教えあうのにも最適な相手です。
 「仲の良い友達と対立する友人と一緒に文化祭に出かけたので、バレたら困る」というような特殊事情でもなければ、堂々としましょう。男子校文化祭に興味ある友人が少なければ、これを機会にメールアドレスを交換して、同じ女子校内で文化祭の話が分かる友達を増やすのも良いでしょう。
 ちなみに相手の女子が彼氏らしき男子と一緒だった時は、こちらからは話しかけないほうが無難かもしれません。

(3)勧誘の断り方
いろいろ物売りとかナンパとか声がかかるのは良いけど、興味のないのばかりで、面倒くさい。何か良い断り方ない?
 文化祭では、いろんな勧誘が来ますが、都合の良い勧誘だけ来て欲しいというのは無理でしょう。文化祭は「たこ焼き買わない?」「化学部の展示にどうぞ」からナンパまで、いろいろなお誘いが来ます。お祭りなのですから、当然です。むかつく言い方されたり印象が悪ければべつだけど、明るく断りましょう。「ざけんな、用はねーんだよ」などと断っては、顔の表情が怖くなるかもしれません。ストレスも溜まります。
 断るのでも、印象が悪くない人なら「断るのを楽しむ」のも良いでしょう。そのときは「笑顔で」「立ち止まって」断ります。そして「××なんだもん」と理由をつけると話が弾みます。相手はその理由に対して更に何か言ってきて言葉のキャッチボールが始まります。これだけでも、まあ楽しいかな?? 
 一方、相当むかついたら逆をやればいいのです。「笑わずに険しい表情で」「立ち止まらず」歩いて行けばよいのです。友達の腕を引っ張って「行こう!」と言って歩いていくのです。よほどのことがない限り5メートル以上追いかけてはきません。笑って断ると「OK」と勝手に解釈するアホがいますので念のため。

(4)携帯番号を教える?
文化祭で知り合った男子に、「携帯電話の番号教えて」と言われた。メールアドレスだけにしたいのだが、どうしたら良いでしょう。
 メールアドレスだけにするのをお勧めします。理由はいくつかあります。
(1)迷惑な時間に電話をかけてくる
携帯電話の番号を男子に教えると、学校の昼休みに用もないのに「元気?」「何してる?」と電話かけてくる者もいます。女子の感覚では「何人かの友達の1人になったつもり」なのに、更に「女子校は校則が厳しく携帯電話に昼休みには出にくい」のに、電話をかけてきたりします。悪意がなくても「常識を知らない」というか「相手の立場を考えない」男子が何割かいるので、避けたほうがいいでしょう。 メールアドレスなら他の人に「アドレス変更しました」というメールを打つのが面倒だけど、変えるのは比較的容易ですので。
(2)女子は有利!?
東京23区とその周辺に住む高校生でしたら、女子は年間30校の男子校文化祭に行けますが、男子は女子校文化祭に行って女の子と友達になるのは入場規制その他の理由で容易ではありません。(だから男子は必死なのです) 女子に有利とも言えるので、女子はあせる必要はないのです。いい男がいなかったら、また来週の男子校に行けば良いのです。携帯電話の番号を聞けなければ「さようなら」するような強引な男子とは、こちらからお断りしましょう。
(3)電話代が高い
案外大事なのは、男子と携帯で話すると、30分や1時間簡単に過ぎてしまい、多額の料金がかかってしまうことです。そのためにもメールアドレスだけが無難です。

(5)男子から声がかからない
 男子校の文化祭に行ったけど、話しかけてくる男子が全く現れない。どうしたらよいでしょうか。
 まずは基本的なことを確認してみましょう。「5人以上の大人数で動いていないか」「疲れた表情、面白くなさそうな顔で歩いていないか」などなど。乱暴な言い方を許してもらえれば、女子が10人いるとして、「7番目にカワイイ人」には結構声がかかるけど、「7番目に表情が明るい人(つまり相当表情が暗く笑顔がない人)」には、声はかかりにくいのです。
 具体的にいくつかの対策をご紹介します。
◆対策1◆目立つ場所に20分くらい立って、友達と面白い話をして笑う。
「かわいい女の子いないかな」と探している男子にとって、校門・入口の付近や、中庭・ステージ付近は特に目に付きます。彼らが探しやすい所に立っているのです。ただし、声をかけまくる軽い男子がやってくる確率が高まります。混雑する男子校では、迷惑がられることもあるので念のため。
◆対策2◆校門の外で一休み
一旦学校の外に出て、近くのコンビニで少し時間をつぶして、再び校門をくぐるのです。気分を変えて新たな気持ちで再入場します。校門付近が特に注目を浴びるところでもあるので、気分を変えたところで何かあるかも。
◆対策3◆昔の同級生にあいさつ
女子校の生徒でも、小中学校や学習塾での知り合いが男子校に入学しています。名前を知っている程度の知り合いでも、すれ違ったらあいさつして立ち話するのをお勧めします。何分か話していると、男子の友達から「お前の彼女か?」と冷やかしの声がかかる可能性があり、「違うよ」と答えた時点で、他の男子にとっては声をかけやすい女子になります。 
また、その男子校の別の男子と友達になった時に、昔の同級生は便利な存在です。万一、夜中でも平気で電話かけてくるような迷惑行為を受けた時に「おい、ひどいことやめろよ」と間に立って言ってもらいやすくなるのです。
◆対策4◆声をかけやすい持ち物
はずかしがりやの男子は、ずいぶん多いものです。話しかけるきっかけがあれば、声がかかるはずです。そのためには、声をかけやすいアイテムを身につけるのが最適です。「好きなバンドのキーホルダー」をつけていれば、ファンならすぐ分かります。カバンには有名な「イチロー」や「松井」でもいいけど、少し無名な「巨人の仁志選手」のシールでも貼ると、「巨人ファンなの?」と最初の一言がかけやすくなります。
◆対策5◆さっさと他の男子校に行く
他に文化祭があれば、1箇所にこだわらずに、もう1校行くのが気分転換にもなって良いでしょう。
◆対策6◆あきらめる
人気の男子校は、大勢の来場者が来ます。1万人以上(または1万人近く)の来場者がある人気校は、たとえば麻布・開成・早稲田高等学院・芝・海城・駒場東邦あたりがあります。これらの学校に来るのは受験生と保護者もいるので、女子生徒を6000人と計算すると、日曜日の午後2時ごろには2500人から3000人の女子が校内にいる計算になるのです。大抵の男子校は全校で1000人前後なので、圧倒的に女子が多いことになり、結構厳しいのです。最近は、女子にとっても、彼氏を文化祭で探すのは案外効率悪くなっているようです。