文化祭企画案内「音楽発表」


その1・合唱

 文化祭で合唱をすることもできる。ただし合唱コンクールと違い、聞いていて楽しくなるのが絶対条件だろう。
たとえば、高低の差が激しい曲、変わった楽器で伴奏した曲にすると面白い。邪道かもしれないが、仮装して注目を集め、真面目に歌って「すごいじゃん」と感じてもらうことも考えられる。
 出し物決定の時に「合唱」だと抵抗ある人でも、ダンスも取り入れると面白そうと感じやすい。
 基本的に1時間以上歌うとは考えにくいので、教室にこもって歌うのではなく、目立つ場所を使いたい。

その2・バンド演奏
 バンド演奏は、基本的にクラスで行うのことはない。

 少人数の弾き語りだと普通の教室でもいいが、体育館ステージ、野外ステージのような場所で大きな音を出したい。
 
 多くの人に聞いてもらうために、時間が短くなるのを承知で「オープニング」「後夜祭」で時間をもらえたら最高なのではないか。



その3・カラオケ


 カラオケは、来場者に聞かせるためでなく、自分たちが楽しむ位置づけになる。カラオケ流して歌うだけだと、正直言って文化的とは言い難い。
 機械を持ち込めば最低限の準備完了なので、「人気の20曲を踊れるバックダンサーを用意する」のような工夫が求められる。
 モノマネショーと題して、有名歌手に似た衣装を着てモノマネをして爆笑を誘うことも考えられる。
 


その4・楽器演奏
 楽器の演奏は、普段から練習しているクラブでなら、当然その楽器を使うことになる。
 そうでないクラス参加ならば、普段見慣れない楽器がおすすめ。
 「ハンドベル」や「水量を変えたグラス」は、見ていて面白い。


◆盛り上げるコツ◆
音楽発表を成功させるコツは、大勢の人に見てもらうことだ。いくら練習に時間をかけて上達しても、見て聞いてくれるお客がいないと、力が抜けてしまう。
時間に合わせて来てくれる知り合いの固定客以外に、「ん? 何か面白そうだな」と思ってもらう必要がある。そのためには、どうするか? 
(1)教室を使うな
普通の教室で音楽発表をすると決めつけるのは避けたい。教室だと、中に入らないと何をしているかわからない。
アーチをくぐってすぐの校門前や、校舎から見下ろせる中庭を使ってはどうだろうか。 屋外だと、人の話し声が聞こえて、雑音になるかもしれない。しかし逆に、通りがかった人に演奏や歌が聞こえて、面白そうだと感じてもらえれば足を止めてもらえるメリットがある。外で公演を行って、一旦人垣ができれば、どんどん観客が増えていく。

(2)曲にこだわりすぎるな
「歌いたい曲」と「観客に受ける曲」は一致しない。知らない曲ばかりだと、観客は途中で逃げていく。多くの人が知っている有名な曲を中心に演奏したい。たとえば「いきものかがり」の歌を演奏するなら、知られている「ありがとう」とか「YELL」にする。4曲演奏する場合、歌う側のこだわりはあるが無名な曲は、1曲演奏するにとどめよう。

(3)メッセージを用意
演奏したり歌ったりするだけでなく、メッセージを用意して伝えたい。公演する人を知らない観客の中には、どんな生徒がどんな想いでいるのかを知りたがっている人も多いはずだ。曲と曲の合間に、短時間でいいので自分たちの紹介や練習の様子などの話をはさむのも良いだろう。
ただ、しゃべるのが上手い人は少ないので、あらかじめ用意するとよい。