〜はじめの言葉〜なぜ文化祭を見学するの?

 受験生なら受けようと思っている中学・高校の文化祭は、見学した方が良いと昔から言われています。 どうしてでしょうか?

学校説明会より、学校が良く分かる
 学校説明会では合格最低点などの情報は聞くことが出来ますが、校風や生徒の実態は、意外に分からないものです。
 たとえば、学校説明会で「本校は携帯電話の持ち込みは禁止です」と校長から説明があったとします。これを聞くと、全面禁止で所持さえ認めないと思われがちですが、実際は授業中でなければ使用を黙認されているかもしれません。文化祭に行って、先生の前でも生徒が堂々と携帯電話を使っていれば、校長の説明はタテマエだとわかります。

体育祭よりも、文化祭のほうがよくわかる
 体育祭は、非公開の学校、平日開催の学校が多く、見学しにくいという事情があります。
 更に、文化祭は生徒によってすることがバラバラなので、統制がとりにくく、生徒の姿がよくわかるのです。たとえば、、体育祭では応援をサボって喋っていると、目立ってしまい、先生(あるいは応援団)から注意されます。しかし、文化祭では、目立たない空き教室でゲームボーイをしても、賭けトランプをしても、なかなか先生は気づかないのです。
 文化祭前になると、学校のイメージダウンを避けるために「大掃除」や「服装検査」をすることはあります。ただし徹底するのは現実的に難しく、校舎に入って生徒と接すれば、学校・生徒の様子はよくわかるのです。

目標が出来て受験勉強する励みになる
 「志望校に向けて勉強する励みになるから」も、案外重要です。受験生が、志望校の文化祭に行けば、「合格すれば来年はこの学校に通っているんだ」と実感できて、受験勉強に身が入るでしょう。地味な文化部の展示などでは「来年、ここを受けるの?頑張ってね」という励ましの言葉も、もらえるかもしれません。文化祭に行くと、苦労した後どんな良いことがあるかを、実感することができます。
 これは、文化祭に行くしかありません。